かかと落とし健康法
かかとを刺激することで、健康面でいろいろな効果が期待できるとして話題になっています。かかと落としといって、かかとをトントン床に当てて刺激を加えることで骨ホルモンが増えます。骨を鍛えて強化することも可能と言われているほどです。
そのほかに、かかとを刺激することで膵臓に働きかけて、インスリンの分泌を促す効果もあると言われています。その結果、血糖値をダウンする効果が期待できるのです。血糖値のコントロールができれば、糖尿病の予防効果も期待できるでしょう。
血糖値を高くしないことによって、ダイエット効果も期待できるのではないか、と指摘する専門家もいます。このように、いろいろな側面で高い効果が期待できるので注目されているのです。
不眠にも効果が期待できる
かかとには失眠と呼ばれるツボがあります。不眠症でなかなか眠れない人はこのツボを刺激することで、眠りに落ちやすくなります。
もしかかとの失眠を刺激したければ、椅子に座った状態でかかとの下にボールを置きましょう。こうするだけで失眠が刺激され、眠くなってくるはずです。使うボールの種類は、ソフトボールが最適と言われています。
テニスボールでは若干柔らかい、ゴルフボールだとサイズが小さすぎます。スポーツ用品店に行けば、1000円程度でソフトボールは販売されているはずですから、チェックしてみるといいでしょう。ボールの上にかかとを載せて体重をかけると、痛みを感じるところがあるはずです。これが失眠のツボで刺激をすべきポイントです。
冷え性もかかとから解消できる?
女性の中で冷え性に悩んでいる人は多いでしょう。かかとを刺激することで、この冷え性も改善する可能性があります。冷え性は血行が滞って、末端にまで血液がいきわたらなくなることが原因です。
そこでおすすめなのが、かかとの上げ下げ運動です。両足のかかとをあげてつま先立ちの状態でキープします。これを10回1セット・1日2セットを心がけましょう。両足は肩幅くらいに広げるのがおすすめです。
かかとの上げ下げをすることで、ふくらはぎの筋肉に刺激が加わります。このふくらはぎの筋肉がいわばポンプのような役割を果たして、足先につながる血流をアップさせます。血行が良くなって、冷え性がよくなると見られています。
かかとの状態で日々の自分の状態が分かる?
自分の体調がどうであるか一目で分かればいいのにな、と思っている方もいるでしょう。実はかかとの状態は自分の体調を反映すると言われています。かかとの特徴を把握して、体調管理に活かしましょう。
角質が厚くなっていると将来寝たきり?
かかとがガサガサで硬いという人はいませんか?これは角質が厚くなっている証拠です。角質が厚くなっているのは、大きな負担がかかっていて、体が守ろうとしているからです。
女性の場合、ヒールを履くことの多い人はガサガサしているかもしれません。そのほかにも年齢を重ねることで、足の形がゆがむことでかかとに負担が集中して、がさついている可能性もあります。
このような状態を放置していると、足の裏にタコができる可能性があります。これは体のバランスを崩していることが原因です。そのままにしているとバランスがどんどん悪化してしまって、最終的には階段などで躓いてしまうかもしれません。高齢者でこのような事故に遭遇すると、最悪寝たきりの生活に最悪なってしまうことも考えられます。
乾燥してカサカサ…水虫の可能性も
かかとがカサカサしている人は、乾燥している可能性が高いです。しかしかかとのかさつきですが、水虫を発症していることが原因というのも否めません。もし少しかゆみがある、皮めくれも起きていれば水虫の可能性が高いです。
水虫は足の指の間などに発症するイメージを持っている人も多いでしょう。しかし実際にはかかと水虫といって、かかとで発症することもあり得ます。指の間で水虫が発症して、角質の奥深くに水虫菌が侵入します。その結果、かかと全体にまで菌が感染してしまうこともあり得るのです。
もしかかと水虫の可能性があれば、一度病院で診察を受けた方がいいでしょう。水虫薬を使って適切な治療をすれば、症状を改善できるはずです。
ひび割れているのはサイズの合っていない靴を履いているから?
かかとがひび割れていて困っている方はいませんか?その場合、現在はいている靴を見直した方がいいかもしれません。もしサイズの合っていない靴を履き続けると、かかとに常に刺激が加わっていることになります。その結果、かかとの角質が厚くなって最終的にひび割れを起こしてしまいます。
そのほかには夏場にサンダルを履いて、日中外出することが多いという人もいるでしょう。この場合もひび割れが起こりやすくなります。サンダルはかかとが露出していて、紫外線を多く浴びます。これが刺激になってひび割れを起こすことがあるのです。
靴のサイズを見直す、サンダルを夏場に履く場合はUVケアを行うように心がけましょう。
硬くてガサガサは便秘が原因?
かかとがガサガサで硬くなっている意外な原因として、便秘があります。便秘とかかとのガサガサには全く関係がないように思えるかもしれません。しかし便秘気味だと、かかとの角質がたまりやすくなると言われています。
カチカチに硬くなっているのはもちろんのこと、少しかさついて荒れている場合でもそれは便秘の関係している可能性があります。もし1日1回お通じがなければ、便秘になっていると思った方がいいでしょう。
便秘を解消するためには、腸内環境を整えることが大事です。ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品を食べる習慣をつけるのが、自分で今日からでもできる対処法です。便秘薬は一時的な症状軽減になりますが、根本的な問題解決にはなりません。
暗紫色になっているのは血流の悪化
かかとが暗紫色のような変色を起こしているのは、血流の悪化が原因かもしれません。運動不足や冷え性が慢性化すると、血行が悪化して、かかとがこのような色になってしまう恐れがあります。
ちなみに暗紫色のかかとをそのまま放置していると、最終的には生殖器系のトラブルを引き起こす恐れがあります。女性の場合、月経の乱れなどの原因につながっていくかもしれません。
月経の乱れが起きると、例えば結婚している女性の場合、不妊症に悩まされる可能性が出てきます。また月経不順をそのままにしていると、子宮体がんの発症リスクを高めるとも言われています。ですからもし暗紫色になっているのであれば、運動をする、手や足先を温めるようにするなどの対処をしましょう。
日常のスキマ時間でもかかとの刺激はできる
かかとは自分の体調を知るにあたって重要であることはお分かりになったでしょう。かかとを刺激することで、体調を整えることも可能なわけです。かかとの刺激は運動などと違って、まとまった時間を確保する必要はありません。ちょっとした合間の時間を使って毎日実践できます。
例えば仕事や家事がひと段落したところで、かかとを数分刺激することはどんなに忙しい人でもできるはずです。そこで、ここでは合間にできるかかとの刺激方法について紹介します。
仕事中にボールペンで
仕事をしているときにメモしたり、書類にワンポイント何か書き込んだりすることもあるでしょう。この時に用いるボールペンを使って、かかとに刺激を加える方法があります。座ったままでできるので、お手軽に続けられます。
テレビを見てるときにゴルフボールをふむ
テレビを見ているときに手持ち無沙汰になっているのであれば、かかとの刺激を加えてみましょう。例えば椅子に座っているときにゴルフボールなどを手繰り寄せて、かかとの下に持ってきます。これだけでも適度な刺激を与えられるのです。
寝る前につまようじ
自宅につまようじのある家庭は多いでしょう。この爪楊枝でかかとを刺激することで健康維持を図る方法も、メディアでしばしば紹介されています。爪楊枝をいくつか束にすると、かかと全体を一気に刺激可能です。
入浴中にたわしでかかと刺激
かかとをたわしでこすることで、血行を促進でき、冷え性を解消できる可能性があります。通販サイトではかかとにも使える専用のたわしが販売されていますから、こちらを使ってケアをするのがおすすめです。
風呂上がりのドライヤー
冷え性に悩まされているのであれば、かかとにドライヤーを当ててみるのも一つの方法です。お風呂上がりで髪の毛をドライヤーで乾かす人もいるでしょう。その時ついでにかかとにもドライヤーを当ててみるのはいかがですか?
婦人科系ケアもかかとを温めてケアしよう
かかとのトラブルは婦人科系の疾患と関係している可能性があります。実はかかとと骨盤と強い関連性があると言われているのです。つまりかかとに痛みを感じる、ガサガサして硬くなっているのであれば、かかとそのものだけでなく、骨盤の中の臓器が水分不足を起こしているかもしれません。
骨盤内には膀胱や子宮、卵巣といった女性にとって重要な臓器が集中しています。つまりかかとのコンディションが悪化すると、それは婦人科系の病気のサインである可能性があるわけです。
そこでもし婦人科系の臓器のケアをしたければ、かかとのマッサージや保湿をしっかり行いましょう。また、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を行うことが大切です。